日々ログ at Osanan

日々の備忘録ログです。お暇ならお付き合い下さい。車(SJ5フォレスター)と芝生(高麗、ベント)、大河ドラマ 真田丸、プチ旅行記や城郭関係を綴る予定です。。

アクセス頂きましてありがとうございます。 SJ5 フォレスターのカーエアコンの修理の関するエントリーです。基本的な流れは、プリウスだろうがCX-5だろうがフィットだろうがタントだろうが同じです。 ところどころに関連のある商品のアフェリエイトのリンクを入れていますので、興味があればのぞいてみてください。


SUBARU SJ5 フォレスターのエアコンが故障しましたが、ディラーさんなどに修理に出すことなく、DIYで直りました。 まず、症状ですが、5月なのに最高気温で30度越えの暑い日でした。 普通に涼しく効いていたエアコンが、信号待ちで突然、温風しか出なくなりました。 エアコンのスイッチを入れなおしたり、温度設定を変えたりしましたが、全く変化はありませんでした。 しかし、翌日に乗った時は普通にエアコンは効きましたので、何らかの突発的にトラブルかなぁと思いつつ放置をしようとしましたが、また、暑い日に再発しては困りますので、素人なりにトラブル個所の特定を始めました。


エアコンの配管などはエンジンルームの中だけではなく、室内にもありますのでダッシュボードの分解やらが必要となる関係上、エアコン修理に関する作業工賃は高額になる事が多くあります。10万~15万の修理費になる事も決して珍しい事ではありません。 なので、 出来る事なら自分で安価に修理がしたい!と思い素人ながら取組んでみました。 では、素人が出来る範囲での最初のトラブルシューティングとしましては、 1.常温でも良いので吹き出し口から風は出ているのか。 2.エンジンルーム内のエアコンコンプレッサーはエアコンのオン時に動いているのか。 3.冷えが悪いのか、全く冷えないのか。 の3点をまず見極めましょう。 1の送風が作動していない場合は、故障しているのはブロアファンという部品の可能性があります。ASSYで交換すれば、DIYで出来なくは無いです。今回の私の場合は風量は正常時と変わらず出ていますので、ブロアファンは正常と判断致しました。 次に2の、風は出てるけど、エアコンコンプレッサーが全く動かない場合は、エアコンの構造的に冷えるはずがありませんし、のちほどご説明しますが、コンプレッサーが動かない場合は、エアコンガスの充填も素人には難しくなりますので、業者さんに任せるべき故障といえます。高額になる可能性がある修理です。 SJフォレスターの場合は、赤丸内の部品が回ったり、止まったりしていれば、エアコンコンプレッサーは回っています。私の場合は回っていますので、正常と判断しました。 コンプレッサーは部品代だけでも高額になりますが、下記のような信頼できるリビルトへの交換をでジーラーさんや修理工場と相談してみてはいかがでしょうか。リビルト部品は、消耗部品を交換し、整備された中古品ですので、新品と比べて安価な場合が多く環境にも財布にも優しいです。

 

次に3の冷えが悪いのか、全く冷えないのかを見極めましょう。 冷えの見極めは温度計を使用することをおススメします。温度計を使わずに、手を吹き出し口にあてて見極めようとすると、扇風機と同じ現象で意外と涼しく感じてしまって、判断が難しくなりますので、噴出し口から出る風の温度を温度計を利用して、客観的に測定することをお勧めします。 出来ればより分かり易いデジタル表示のモノで、先端の長い温度計が吹き出し口に刺して計測出来るのでお勧めです。

 

 ​エアコンのオン時に外気温に対して数度でも温度が下がるようであれば、エアコンは作動をしているが冷却能力が不足している故障となります。ニュートラルやパーキング状態でエンジンの回転数を1500程度まで上げてエアコンの冷えを確認して下さい。回転を上げる事で、少しでも冷えるようであれば、エアコンガスの量が不足している可能性が高いです。エアコンガスの補充を検討しましょう。 エアコンのガスの充填は、道具さえあれば素人でも可能ですし、ガソリンスタンドやカー用品店でも安価に作業してもらう事が可能です。 ただ、当然の事ですが、どこからかエアコンガスが漏れていますので、漏れている場所と漏れる量(ガスが減る早さ)を確認する必要があります。例えば極端な例ですが、10年かけて漏れているような場合は、修理では無く10年毎のガスの補充でOKという事になりますよね。 (意図的なエアコンガスの大気開放を違法行為ですので注意が必要です。)


私の場合は、風は出ている、コンプレッサーは動く時もある、動くときは外気温30度に対して10度くらいまで、アイドリング状態で冷えるという症状でした。ガス圧が低くて(ガスが足りなくて)コンプレッサーが回らない事もあるようなので、可能性は低いですが、念のためガス圧を確認する事にしました。 エアコンのガス圧は簡易的に測れて、充填も出来るこのような工具を購入しました。2000円前後に安価に売られていますので、ダメもとで購入できます。

 

本来はすこし価格は高くなりますが、低圧も高圧も測定可能な工具を用意して、低圧側も高圧側も圧力を測定して検証すべきですが、今回の場合は、故障の原因がDIYレベルを超えるのかどうかの見極めとして計測をしますので、私は低圧側のみの簡易なモノを購入しました。予算次第って事でしょうか。

 

測定の結果は、エアコンオフ時は、70~80PSIで、エアコン始動で30~40PSIという結果でした。 エアコン作動時で30~40PSIという圧力は、圧力的には正常範囲内のようですのでので、エアコンのガス圧が低すぎて冷えない故障では無い事が確定できました。


もう一度、症状のおさらいをしますと、 風は出ている、コンプレッサーは動く時もある、動くときは冷える、ガス圧が低すぎる訳では無い。 という事になります。 でも、どこかにトラブルの原因があるはずです。


なので、ここで少し考え方を変える事にしました。 エアコンの物理的なシステム自体には問題は無い前提で、 「時々コンプレッサーが止まる原因がなんなのか。」 まずは、センサー類の故障の可能性を疑いました。フォレスター SJ5はフルオートエアコンですので、設定温度になるとエアコンコンプレッサーは停止したり、温度や風量を自動で変更したりします。 なので、その温度センサー類が故障していて室内温度なりを誤って測定しているのでは無いか。と考えました。ネットで情報収集をしますと、その手の故障もなきにしもあらずでした。そして、各センサーの作動状況を車自体が検査できるエアコンシステムの自己診断が出来る事を知りました。 その方法とはまず、エンジンオフ(電源も完全なオフ)の状態で、エアコンパネルのACのボタンと室内循環のボタンを両方押したまま、電源をオン、エンジンオンにします。 すると、ACやらAUTOやらのランプが数秒間、不規則に点滅をした後に、AUTOランプとACランプの点滅が規則的になり、その点滅回数でエアコンの電気系統の故障の診断結果を教えてくれます。 たとえば、AUTOの点滅回数が2回、ACの点滅回数が5回の場合は故障番号25で日射センサーの異常、AUTOが2回、ACが1だと21内気温センサーの異常、AUTOが2回、ACは点滅無しだと「20」異常無しとなります。 私の場合は故障番号25が出ましたがコレは、夜間に自己診断を行った為に日差しを測定する日射センサーが測定不能として異常が検出されただけで、故障ではありません。明るい時に実施しますと、AUTOが2回、ACは点滅無しだと故障番号20の異常無しとなりました。 よって、センサー類の故障によるトラブルの可能性は低くなりました。


もう一度おさらいをしますと、 エアコンの物理的なシステムは異常が無い、各センサー類は正常に作動している、でも、エアコンコンプレッサーは止まる事がある。。。 やはり、自然な流れでいくとエアコンコンプレッサー自体の故障ということなのかと考えながら、エンジンルームを覗いていて、何気なく目にしたのが、ヒューズBOXでした。 真ん中の黒い箱がヒューズボックスです。 当然ですが、エアコン関連のヒューズが切れているとすると、エアコンは完全に動かなくなりますので、時々動くなんていう今回のトラブルの原因とは考えにくいのですが、何気なくヒューズBOXのフタを開けてみました。ヒューズのBOXの箱の裏面にAC RELAYと書かれたリレーを見つけました。 赤丸の部分がエアコンリレーです。 リレーとは電気を流すスイッチのような役割の部品ですが、ACと書かれた位置にあるリレーを何気なく触ってみるとすごく高温になっていました。隣にある同形状のサブファンのリレーは、それほど熱くはありませんでした。 タテに2個並んでいる灰色のリレーの上側がエアコンリレーです。

 

エアコンの故障要因として、リレーが不安定な動作になってエアコンコンプレッサーの動作も不安定になる事があるのかなぁと、ネット検索をしてみると、リレーメーカーさんのサイトに以下のような文章が掲載されていました。

周囲温度の違いによって、リレーコイルにどのような影響がありますか?
​答え:周囲温度により 動作電圧、動作時間が変化します。また、使用周囲温度範囲外でリレーを使用すると、コイルの寿命低下、絶縁劣化、断線等の原因となります。また、リレーを連続通電した後、一度OFFし直ちに再度ONする場合(ホットスタート)、連続通電時のコイルの温度上昇でコイル抵抗が大きくなっているため、感動電圧が高くなり、リレーが動作しないことがあります。 
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ようするに ●リレーは高温下では故障する事がある。 ●ホットスタートの場合は作動しない事がる。 ということでしたので、ならばと、エアコンリレーの隣にあるリレーと差し替えてみたところ、

「BINGO!」です! エアコンコンプレッサーが止まる症状は再発しなくなりました!​​


原因の予想としては、リレーがあるエンジンルームは外気温に加えてエンジンの熱で大変高温になる場所です。ましてやエアコンを使うとコンデンサを冷やす為にファンも回転し、その熱風によりリレーのあるヒューズボックス付近はさらに高温になります。そんな環境下でコンプレッサーをON、OFFをさせる為にエアコンリレーも何度もサイトでのご説明のホットスタートでのON、OFFを繰り返し、ついには接点不良、動作不良を起こすが、始動直後のエンジンルームが暑くなるまでの間や外気温が低い時などは、その症状が出ない。という事ではないかなと素人は想像します。 その後も真夏のような温度の日にも何度もエアコンを使いましたが、通常に冷えてくれて快適に過ごすことができております。


結果的に修理費用はゲージ代が2000円と後日購入したリレー代が1000円の合計3000円程度で済みました! エアコンリレーは正式名称は、マグネットクラッチリレーとなるようです。 純正品番は、SUBARU 82501AG041 となります。 純正部品も汎用部品も中身は一緒ですが、見極めが不安な場合は純正品を手配しましょう。私は純正品を購入しました。同一メーカーの同一品番のリレーでしたので、いずれまた壊れるのでしょう。なので、念のため、2個購入しました。  

 

皆様のご参考になれば幸いです。​​​​​​​​​​